【福岡】靴修理で多いカカトのトラブル

カカトの減り方で分かること

カカトのすり減り方からは、

• ・歩き方のクセ
• ・姿勢
• ・身体の重心や使い方
• ・筋肉が衰えているところ

などが分かります。悪い姿勢や歩き方では、健康被害を及ぼすこともあるため、まずはカカトのすり減り方をチェックしてみましょう。

理想的なカカトの減り方

普通に靴を消耗しているだけの場合は、カカトのやや外側と、親指のやや内側が減っていきます。この部位が左右均等に減っているのが、理想的といえます。

気になる減り方

・カカトだけが大きく減っている

サイズの大きい靴をルーズに履いている、またはスリッパやビーチサンダルなどで起こりやすいです。
足を出す時にカカトが擦れているため、足の裏の体重移動も上手くできていません。指が靴を掴むように力が入るためハンマートゥや、緊張からの足底筋膜炎になりやすいです。
特に子供の場合はサイズの合わないお下がりの靴を履いている、すぐに成長するので大きめのサイズを履かせているという方も少なくありません。ですが、足にあっていないものは、健康被害の原因にもなります。
大人も子供も靴は正しいサイズを選び、足の裏には力を入れずリラックスして歩きましょう。

・カカトからつま先まで外側が減っている

O脚に多い減り方で、身体のバランスが悪くなっていることが考えられます。外側ばかりに体重がかかっているため、O脚が進行するだけでなく、膝や股関節、骨盤などにも負担となります。
歩く時は、膝がハの字に開かないよう、つま先はまっすぐに上げ、カカトから着地しましょう。また、股関節や骨盤の歪みも疑われるため、股関節周りの筋肉を整えましょう。

・カカトからつま先まで内側が減っている

Ｘ脚の人や、内股で歩く人に多いです。足の内側にばかり体重がかかっているため、足首や膝の負担にもなります。また、偏平足や外反母趾にもなりやすいです。
改善のためには、お尻の横の中殿筋を鍛え、膝が内側に入るのを防ぎましょう。内ももが硬くなりやすいので、ストレッチをすることで股関節の柔軟性をアップさせましょう。

・カカトが非対称に減っている

片方のカカトばかり減っている場合や、左右で減っている場所が異なる場合は、靴や歩き方のクセよりも、先天性のものや過去のケガなどが原因と考えられます。
片方に重心をかけやすい、利き足を踏ん張るクセがある程度では、明らかに非対称になることは考えにくいです。少しの違いなら大きな影響はありませんが、それ以上になるとかなりの負担になります。
クセや歩き方で改善できるものではないため、まずは専門医を受診しましょう。その上でインソールなどを使い適切な対策を行いましょう。